NLPスキル – ア行
視線解析(アイ・アクセシング・キュー)
目と脳は非常に密接な関連があります。「見る」という行為は、目の働きではなく、目と脳の連携にあります。
「目は口ほどにものを言う」と言われるように、目の動きのパターンを観察することで、相手が脳の中のどの部分にアクセスしているかの手がかりがつかめます。
ある事柄を、画像(イメージ)捉えているのか、音で捉えているのか、感覚で捉えているのかというヒントです。
それによってどのように接するのが良いかがわかってきます。
これらの目の動きは、側部眼球運動 (LEM-Lateral eye movement)と呼ばれ、NLPでは、これらを視線解析(アイ・アクセシング・キュー eye accessing cues) と呼んでいます。
これらの眼の動き(上下左右斜め)は、世界中の多くの国、人々に見られ、同じような思考プロセスにつながるキュー(ヒント)になります。
- 右上への動き → 創造された視覚情報(イメージ)にアクセス
- 左上への動き → 記憶された視覚情報(イメージ)にアクセス
- 右水平への動き → 創造された聴覚情報(創られた音)にアクセス
- 左水平への動き → 記憶された聴覚情報(音)にアクセス
- 右下への動き → 身体感覚情報(イメージ)にアクセス
- 左下への動き → 内的対話(自分自身との対話)
*上記のアイ・アクセシング・キューは誰にでも当てはまるものではありません。
全く目が動かない人や、上を向いたりする人、逆に動く人など、異なったパターンの人もいます。
また、左利きの人は逆になるかもしれません。
相手をよくキャリブレーションすることでその違いの癖を見つけておくことが必要です。
参照スキル(用語)
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アンカー潰し(中和のアンカー、コラプシングアンカー)
アンカー潰しとは、二つの相反する状態を統合(中和)させて、
ネガティブな状態を、ポジティブな状態で打ち消していくスキルです。
ネガティブな状態に対して、アンカリングを活用して、リソースを加えることで状態を統合(中和)させて、新たな状態を生み出します。そうすることで、今までのネガティブな感覚は新しいリソースへと変化していきます。
つまり、今までネガティブに思っていた感覚が、気にならなくなったり、
楽になったりと変化していきます。
参照スキル(用語)・ワーク
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アンカリング
アンカリングとは、五感を通して起こった一定の刺激に対して、一定の条件づけられた反応を引き起こすことです。
パブロフの犬の実験はご存知だと思います。犬にベルの音を聞かせてから餌を与えることを続けると、ベルの音を聞いただけでヨダレを出すようになるというものです。
ベルという【刺激】とヨダレという【反応】が結びつき、条件付けされた訳です。
この【刺激】と【反応】の条件付けを人間にも適応させたのがアンカリングという手法です。
アンカーとは碇(いかり)を下ろすという意味です。
ある刺激に自然に反応するように、脳に碇を下ろしておこうということです。
日常の中でのアンカー
五感への刺激がトリガー(引き金)となり、その五感と結びついた過去の体験や経験がよみがえり、ある特定の反応や感情が呼び起こされます。 ~アンカーの例
①視覚:特定の状況、状態を見ることである状態になる。
(例:ファッション、シンボル、広告、思い出のもの)
*赤信号を見ると止まる。 *ハワイの映像を見ると安らぐ
②聴覚:特定の言葉や音楽を聴くことである状態になる。
(例: 思い出の曲、特定のトーン、音) *映画ロッキーの曲を聞くとやる気が出る。
*やめられない 止まらない♪ ●●(CM)
③触覚:特定の感覚を受けることである状態になる。
(例:強いジェスチャー、肌触り、特定の痛み)*シャワーを浴びるとリラックスできる。
④臭覚・味覚:特定の感覚を受けることである状態になる。
(例: 特定の匂い、特定の味。) *味噌汁の匂いを嗅ぐと、懐かしい気持ちになる
特定の辛さの刺激を受けると、どっと汗が出てくる。
NLP (神経言語プログラミング)のアンカリングのテクニックを使うと、
いつでも自分を最高の状態を持っていけるようにアンカーを設定することができます。
アンカーの活用法
以下のような大事な場面で、自分の望む状態にすることができます。
・人前で話す前、重要な会議の前に、自信のある状態に。
・テストを受ける前に、リラックス状態に。
・怒りの感情が沸いた時に気持ちを切り替えて、笑いのある状態に。
・クライアントとの交渉前に、リラクッスと集中を同時に。
・勝負デートの前・・・・・・包容力のある自分に。
参照スキル(用語)・ワーク
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アソシエイト・ディソシエイト
アソシエイト【連合】とは、過去の体験などを主観的な状態で捉えていることです。
過去の体験を思い出す時に、その当時の自分と一体(連合)となって見たり聞いたり感じたりしているとアソシエイト状態です。
つまり、その映像には自分自身が見えません。
一方、ディソシエイト【分離】とは、過去の体験などを客観的に捉えて、自分や物事と分離した状態で捉えています。
つまり、過去の自分の体験を思い出した映像に、自分自身が見えます。自分を客観的に捉えています。
この2つの状態の捉え方を活用して、嫌な体験はディソシエイトに変化させて感覚を遠ざけ、目標達成のイメージなどは、アソシエイトで強烈に感じることにより、望む結果へ近づくことができます。
アソシエイト・ディソシエイトとも視覚イメージの捉え方であり、サブモダリティの一部です。
参照スキル(用語)・ワーク
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アウトカム
アウトカムとは、一般的には「結果」と訳されますが、NLPにおいては、自分の望む結果、望ましい状態、目標や目的などのことを言います。
アウトカムを明確することにより、アウトカム達成の可能性が飛躍的に高まります。
参照スキル(用語)・ワーク
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